SNS上では、帰省ラッシュや連休最終日に「満席だったけれど前日朝5時半に狙ったら11号車が取れた」「これぞ新幹線予約の神技」といった投稿が散見されます。一方で、こうした投稿に対しては当事者や福祉関係者、モラルを重視する一般ユーザーから複雑な声が寄せられています。
「急な冠婚葬祭や体調変化で、車椅子の家族をどうしても当日移動させなければならないときがある。前日に一般開放されて満席になってしまうと、本当に必要な人が一切移動できなくなってしまう」という当事者家族の切実な声は、決して無視できるものではありません。
一方で、鉄道会社側の視点に立つと、公共交通機関として空気だけを運ぶデッドキャパシティを最小化し、輸送効率を最大化する責務もあります。JR各社の現場関係者への取材によると、「前日までは車椅子利用者の枠を強固に保護し、前日以降の未利用分を一般に回す現在のシステムは、現行法令と需要予測に基づいたギリギリの妥協点」という見解が示されています。