鼻血そのものは日常茶飯事に見えても、背後に潜む深刻な疾患が引き金を引いている場合があります。特に見落としてはならない代表例が高血圧との関係です。
血管が硬く脆くなっている状態で血圧が上昇すると、鼻腔内の細小動脈が圧力に耐えきれず破綻します。さらに血流の勢いが強いため、血小板が集まっても押し流されてしまい、止血栓が形成されにくくなります。冬場のヒートショックや過度のストレス、飲酒直後に大量出血をきたす典型的なパターンです。
また、見逃してはならないのが造血器や肝機能の異常です。「白血病の初期症状」や「特発性血小板減少性紫斑病(ITP)」では、正常な血小板が著しく減少するため、鼻血だけでなく歯ぐきからの出血、ぶつけた覚えのない青あざ(紫斑)、長引く微熱や全身倦怠感を伴います。以下の危険サインに該当する場合は、自己判断による経過観察を避けなければなりません。
- 全身の出血傾向:手足に点状の赤い斑点や身に覚えのない皮下出血が多発している。
- 止血不能:正しい圧迫を行っても20〜30分以上出血が持続する。
- 喉への大量流入:口から吐き出さなければ呼吸が苦しいほどの血液が喉に流れ落ちる。
- 随伴症状:強い頭痛、めまい、動悸、冷や汗、顔面蒼白など貧血やショックの前兆がある。