事務次官の凄さとは?大臣を動かす権力と年収・出世競争の真相

事務次官の凄さとは?大臣を動かす権力と年収・出世競争の真相

事務次官の凄さとは?大臣を動かす権力と年収・出世競争の真相について知っておくべき 事実を厳選して解説いたします。

各省庁に事務次官が存在する中で、別格の権威と権力を持つのが「財務省」のトップである財務事務次官です。国家予算の編成権と査定権、そして国税の徴収を統括する財務省は、すべての省庁の政策に資金面から生殺与奪の権を握っています。その頂点に立つ財務事務次官は、単なる一省庁の事務方トップにとどまらず、「官僚界全体のドン」として政財界から畏敬の念を集めてきました。

他省庁の事務次官であっても、新規政策の予算獲得のためには財務省の主計局、そして財務次官への事前根回しを欠かすことはできません。首相官邸にとっても、大型経済対策や税制改正を円滑に成し遂げるためには、財務事務次官の協力が不可欠です。政策の妥当性を数字で厳格に査定するその権能ゆえに、政治家であっても財務次官と真正面から衝突することは極めてリスクが高いとされています。

歴代事務次官の歩みを振り返ると、勝栄二郎氏や香川俊介氏など、消費税増税や大型財政健全化法案を巡り、時の首相や官房長官と熾烈な政策論争を繰り広げた強烈な個性が名を連ねています。自著や回顧録の中でも語られている通り、深夜の内閣官房長官公邸での密談、連日連夜の根回し折衝など、日本の財政運営の命運を一身に背負って戦い抜いた気迫が記録されています。財務事務次官のポストが「次官の中の次官」と称される背景には、国家の金庫番としての圧倒的な実力と重圧が存在しています。

中島 亮太
著者

中島 亮太

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