店頭で毛糸を触った際、初心者が最も迷いやすいのが「合太と並太」「並太と極太」の境界線です。これらは糸の直径だけでなく、撚り(より)の本数や空気の含み方によって視覚的な太さが変わります。
一般的に、並太毛糸は直径約2.0〜2.5mm程度で、ウール毛糸を4〜5本撚り合わせたものが主流です。伸縮性と保温性のバランスが良く、ウェアから小物まで幅広く対応できます。一方、合太毛糸は並太よりも一回り細い直径1.5〜2.0mm前後で、細かいアラン模様や繊細な編み込み(フェアアイル)を表現するのに適しています。
ラベルが失われた糸の太さを判別したいときは、現場のニッターが実践している「WPI(Wraps Per Inch:1インチあたりの巻き数)」の計測が有効です。定規や太めのペンに毛糸を隙間なく1インチ(2.54cm)分巻き付け、その周回数をカウントします。
- 中細:約14〜18回
- 合太:約12〜14回
- 並太:約9〜11回
- 極太:約7〜8回
- 超極太:約5〜6回以下
このWPI測定法を用いれば、手元にある正体不明の余り糸でも客観的な太さを特定し、編み図の指定糸に近いかどうかを即座に判断できます。