地方百貨店の閉店ニュースが全国で相次ぐ中、橿原店にも「もしかして閉店するのでは?」という憶測が流れた時期がありました。しかし、結論から申し上げれば橿原店が閉店する予定はなく、現在も安定した営業を継続しています。
なぜこのような噂が一人歩きしてしまったのか。その背景には主に3つの要因が存在します。
第1に、近畿日本鉄道沿線や全国各地で進んだ「地方百貨店の縮小・再編」のニュースが過剰に一般化された点です。近隣エリアでの他社店舗撤退などの報道が、橿原店にも波及するのではないかという消費者の不安を呼び起こしました。
第2に、近鉄百貨店が推進してきた「タウンセンター化構想」に伴う大規模なフロア改装です。売場を一時的に閉鎖してテナントの入れ替え工事を行っていた期間、一部の売り場が閑散として見えたことで、「営業終了に向けた準備ではないか」と勘違いした来訪者がいたことが挙げられます。
第3に、郊外型大型ショッピングモールとの競合激化です。近隣の巨大モールに客足を奪われているというイメージが先行しましたが、実際には駅前立地の利便性と贈答品需要、高品質な食品フロアを強みに、独自のポジショニングを確立しています。近鉄グループにとっても橿原店は奈良県中南部における極めて重要な中核拠点であり、積極的な投資が続けられています。