マンハッタンの南側に位置するソーホーやチェルシー、そしてイーストヴィレッジ。かつてギャラリーやアパレルショップが立ち並んでいたエリアの路地裏で、今最も熱い視線を浴びているのが、店舗面積わずか数坪の「マイクロベーカリー」だ。
店内にはイートインスペースすらなく、ガラス越しに作業場が見えるだけのミニマルな造り。しかし、そこで提供されるパンの質は圧倒的だ。オーブンから上がってくる熱気とともに、1日に数回しか焼かれない数量限定のフォカッチャやブリオッシュが次々と売れていく。限られた品数に全情熱を注ぎ込む独立系職人たちの姿勢が、大都市の真ん中で力強いコミュニティを育んでいる。