『仮面ライダーアギト』で役者としての産声を上げた要潤は、その後も歩みを止めることなく進化を続けました。2002年の昼ドラ『新・愛の嵐』でヒロインの相手役を務め、全国的な知名度を獲得。以降、シリアスなサスペンスから『タイムスクープハンター』に代表される実験的なコメディ・教養番組まで、驚くべきレンジの広さを見せつけます。
そして2020年代以降、彼の代表作として世界規模の認知を得たのが、大ヒット映画『キングダム』シリーズにおける六大将軍・騰(とう)役です。大将軍・王騎を静かに支え、ひとたび剣を抜けば「ファルファル」という独特の擬音とともに敵陣を蹂躙する歴戦の猛者。一見するとシュールな原作キャラクターを、説得力ある筋肉美と圧巻の太刀筋、そして絶妙な間合いのユーモアで見事に具現化しました。
2026年現在も、映画、地上波連続ドラマ、舞台と出演オファーは絶えることがありません。また、かつてのバイト経験を昇華させた香川県「うどん県副知事」としての広報活動も10年以上にわたって親しまれており、知性派でありながら親しみやすいキャラクターでお茶の間の好感度を維持し続けています。
主演を陰から支える屋台骨としても、作品のスパイスとなる個性派としても自在に立ち回れる確固たるポジション。それは、かつて装甲服の重みに耐えかねて倒れながらも、傷だらけの手で銃を握り直した「氷川誠」という青年の不屈の精神と、まっすぐに地続きとなっています。