姫路市内で新店がオープンするとき、あるいは長年親しまれた老舗がひっそりと暖簾を下ろすとき、市民が真っ先に開くのが「姫路の種 開店閉店情報」のコーナーです。「看板が外されていた」「新しい内装工事が始まった」といった街の微細な変化が、即座に現場写真付きで記事化されるスピード感は、既存の地域報道関係者を驚かせ続けています。
一部のネット掲示板やSNSでは「不動産業界と裏でつながっているのではないか」「市役所の内部情報が漏れているのでは」といった憶測すら飛び交いました。しかし、編集部への取材や日々の発信プロセスを追うと、そのカラクリは驚くほど泥臭い現場主義にあります。編集スタッフ自らが愛車であるママチャリや徒歩でみゆき通り商店街やお溝筋、国道2号線沿いを日々巡回し、定点観測を積み重ねているのです。
さらに決定的なのが、地元住民との強固な信頼関係です。「近所のスーパーが来月末で閉まるらしい」「あき地に建築計画の看板が立った」といった読者からのタレコミが毎日のように編集部へ寄せられます。編集部は寄せられた情報を鵜呑みにせず、必ず現地に急行して建築基準法に基づく標識や告知チラシを自らの目で確認します。「ヒメタネ 姫路速報」として出される鮮度の高いニュースは、テクノロジー全盛の現代において、最も原初的な「足で稼ぐジャーナリズム」に支えられています。