肉食店への抗議や名画への襲撃といった過激な活動は、なぜ常に激しい炎上を引き起こすのか。その決定的な理由は、「主張の正しさ」を盲信するあまり、他者の自由や社会的合意を完全に無視した手段を選んでしまう構造にあります。
多くの生活者にとって、食の選択は文化、健康状態、個人の嗜好に根ざした自由な権利です。しかし、過激派と呼ばれる層は「動物の命を奪うこと=絶対悪」「肉食者=搾取の加担者」という単純化された二元論に陥ります。このヴィーガン押し付け心理が前面に出ることで、対話ではなく一方的な断罪の構図が生まれます。
さらに、デジタル空間の構造がこの過激化に拍車をかけています。過激なパフォーマンスはSNS上で瞬く間に拡散され、アルゴリズムによって同じ思想を持つ仲間からの称賛(いいね・リツイート)を大量に集めます。閉じたコミュニティ内で「私たちは世界を目覚めさせる先駆者だ」という承認欲求と道徳的陶酔感が強化され、一般社会の常識から乖離した行動へと走ってしまうのです。