コスモスを一株でこんもりと満開に咲かせるための最大の秘訣が「摘心(てきしん・ピンチ)」と「切り戻し」の技術です。
摘心のやり方:タイミングとカット位置
種まきから順調に育ち、草丈が15〜20cm程度、本葉が5〜6枚に展開したタイミングで主軸の先端(成長点)を指先やハサミで摘み取ります。この作業を行うことで、頂芽優勢(頂点ばかりが伸びる性質)が解除され、葉の付け根から複数の側枝が一斉に伸び始めます。
側枝が伸びてきたら、さらにその側枝の先端をもう一度摘心(2番ピンチ)すると、枝数が倍増し、開花時の花数が飛躍的に増加します。7月下旬までに摘心を完了させておけば、秋の開花期にコンパクトで密度の高い見事な花姿を楽しむことができます。
夏の切り戻しを行うべき決定的な理由
春から育てている株や、初夏に成長しすぎて背が高くなりすぎた株は、8月中旬までに草丈の半分から3分の1程度まで切り戻しを行います。
切り戻しを行う理由は3つあります。
- 台風・強風対策:草丈が高すぎると秋の台風シーズンに根元から倒伏してしまいます。
- 株の若返り:夏場の高温期に弱った古い枝葉を更新し、秋に向けて新しい健全なシュートを発生させます。
- 開花位置の調整:人の目線の高さに花が揃って咲くようになり、庭全体の景観美が向上します。
切り戻しの際は、必ず緑の元気な葉が残っている節の上で切断してください。葉が全くない木質化した部分まで切り戻すと、枯死する恐れがあります。