容疑者と被告の違いとは?いつ呼び方が変わる?報道の真相を徹底解説

容疑者と被告の違いとは?いつ呼び方が変わる?報道の真相を徹底解説

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日本の刑事司法制度が抱える独特の緊張感は、数々の映像作品を通じて一般にも広く知られるようになった。周防正行監督の映画『それでもボクはやってない』は、身に覚えのない痴漢容疑をかけられた主人公が、「被疑者」から「被告人」へと追い込まれていく過程を冷徹に描き、日本の「人質司法」や自白偏重捜査の問題点を世に知らしめた金字塔だ。

また、TBS系の日曜劇場『99.9-刑事専門弁護士-』では、起訴された被告人の有罪率が99.9%に達するという日本の検察組織の圧倒的な強さと、その0.1%に隠された真実を掘り起こす弁護人の闘いが描かれた。検察官が有罪を確信できる事案だけを厳選して起訴(精密司法)していることの裏返しでもあるが、ひとたび「被告」の立場になれば無罪を勝ち取ることがいかに困難であるかを物語っている。

近年ではNetflixなどを中心に法廷ドキュメンタリーが世界的なトレンドとなり、視聴者の司法に対するリテラシーは格段に高まった。司法・法律業界が閉ざされた密室ではなく、市民の監視と理解のもとで運営されるべきだという機運は、エンターテインメントの枠を超えて現実の社会を動かしつつある。

佐藤 大輔
著者

佐藤 大輔

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