彼らの代表作である『I'm proud』は、J-POP史上に残る傑作として今なお燦然と輝いている。しかし、この曲の真の恐ろしさは、楽曲そのものが当時の二人の関係性や彼女自身の等身大の葛藤をそのまま切り取ったドキュメンタリーであった点にある。
「街中で寂しさに負けそうになる自分」と「大切な人に出会えた誇り」。歌詞に込められた切実なストーリーテリングは、小室が彼女の素顔を観察し、その声の震えや感情の起伏をそのまま楽譜に昇華させた結果生まれた。ヴォーカル録音現場での緊張感と、削り出されるような感情の発露。だからこそ、30年の時を経た2026年の今聴いても、その歌声は聴く者の胸を締め付けて離さない。