週末ともなれば、都心からのアクセスが容易な奥多摩エリアには大勢の訪問客が押し寄せる。特に定番とされる古里駅から白丸駅へ向かうルートは、正午前後に歩行者の停滞が発生しやすい。人波を巧みに回避し、静寂の中でせせらぎに耳を澄ませたいなら、逆回りのアプローチが鉄則だ。
朝8時台に鳩ノ巣駅へ降り立ち、まずは吊り橋を渡って対岸の影道を白丸ダム方向へと遡る。大半のハイカーが上流から下りてくる時間帯に逆行することで、狭小な岩場でのすれ違い待ちによるストレスを大幅に削減できる。さらに、白丸水門周辺の遊歩道は早朝の冷気が残る時間帯ほど美しく、岩間に漂う朝靄が幻想的なコントラストを描き出す。下山後は混雑する前に地元茶屋で足を休めるゆとりも生まれる。