「アイドルサイボーグ」という言葉は、決して彼女たちを冷徹な機械として揶揄するものではありません。その意味と由来の根底にあるのは、「生身の人間でありながら、ファンの理想を1ミリも裏切らない完璧な存在」に対する最大級の賛辞です。
元ネタとして最も広く定着したきっかけは、AKB48の3期生として頭角を現した渡辺麻友さんへの評価でした。デビュー初期の彼女は、トレードマークであるツインテールと前髪の位置をミリ単位で固定し、激しいステージでも乱れを見せず、カメラが向けられれば瞬時に完璧なアイドルスマイルを浮かべる姿が話題となりました。
その完成度の高さから、バラエティ番組などで「CGで作られたアイドルではないか」「感情を持たないサイボーグのようだ」と共演者から驚き混じりにいじられたことが、言葉の普及に拍車をかけました。CGアイドルと噂された理由は、単なる容姿の美しさだけでなく、喜怒哀楽のコントロールを含めた「徹底的なセルフプロデュース力」にありました。