8月15日は何の日?終戦記念日が祝日にならない真相とお盆の深層

8月15日は何の日?終戦記念日が祝日にならない真相とお盆の深層

8月15日は何の日?終戦記念日が祝日にならない真相とお盆の深層とはどのようなものなのか? 詳しい意味を簡潔に解説します。

終戦の記憶と並び、日本人の意識に深く根ざしているのが「お盆」の行事です。本来の旧暦7月15日から、明治の改暦を経て現在では1ヶ月遅れの8月15日を中心に行われる「月遅れ盆」が全国の標準となりました。13日に迎え火を焚いて迎え入れた先祖の御魂(みたま)を、再びあの世へと丁重にお送りするのが8月15日夜から16日にかけての儀礼です。

その代表例が、長崎県内各地で8月15日夕刻から行われる精霊流しです。故人の遺族が極楽浄土への無事を祈り、手作りの精霊船(しょうろうぶね)を引きながら街中を練り歩きます。けたたましい爆竹の轟音と鐘の音が響き渡る中、掛け声とともに船を流し場へと運ぶ光景は、単なる厳粛さだけでなく、現世に残された人々が悲しみを昇華させるための力強い祝祭空間を生み出しています。

そして翌16日夜に京都の夜空を彩るのが京都五山送り火です。大文字(東山如意ヶ嶽)、妙法(松ヶ崎)、船形(西賀茂)、左大文字(大北山)、鳥居形(嵯峨曼荼羅山)の順に炎が灯され、先祖の霊を見送ります。準備の佳境を迎える8月15日、京都の寺院や町内では護摩木(ごまぎ)に先祖供養の墨書をする人々の列が途切れません。戦没者追悼という国家規模の慰霊と、家族の先祖供養という私的な祈りが、8月15日という結節点において重なり合う点に、日本特有の死生観が表れています。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。