「現代の新築住宅に式台は必要なのか」という点については、建物の基礎構造によって判断が分かれます。
現代の高気密・高断熱住宅や洋風住宅では、基礎の立ち上がりを工夫して玄関段差を100mm〜150mm前後の低段差(バリアフリー仕様)に抑える設計が主流です。この場合、式台を設置する必要性はほとんどありません。
一方、湿気対策や通気を重視した高床構造の木造住宅や、古民家再生、伝統工法の住宅では、どうしても200mm以上の段差が生じます。こうした家づくりでは、最初から計画的に式台を組み込むことで、暮らしやすさと格式のバランスが取れた玄関が完成します。
また、高齢者の同居や介護を目的としたリフォームでも式台は大いに活躍します。要支援・要介護認定を受けている場合、介護保険の「住宅改修費支給(段差の解消)」対象となり、上限20万円(自己負担1〜3割)の補助を活用して式台や手すりを設置できるケースがあります。
既存の玄関に後付けしたい場合、ホームセンターや家具メーカーが展開する「アジャスター付き後付け式台」を活用する手もあります。ただし、置くだけのDIYでは体重をかけた際に台が滑ったりガタついたりする危険があるため、必ず床面への固定金具や滑り止めゴムを併用し、安全性を最優先に確保してください。