展示会の現場では、主催者の華やかな公式発表の裏に、参加者それぞれのシビアな評価とリアルな本音が渦巻いています。取材現場で得られた生の声と、近年注目を集める「ITトレンドEXPO」の評判を検証します。
来場者・情シス担当者の本音
「Webサイトの情報はどこも綺麗に整いすぎていて、実際の運用負荷が分からない。展示会でブースの奥にいるエンジニアに『自社のこのオンプレミス環境と連携させた場合、過去にどんな不具合が起きたか』を直接突っ込んで聞けたことで、導入後のトラブルを未然に防ぐことができた」(製造業・情報システム部門課長)
出展企業・マーケティング責任者の本音
「名刺を1,000枚集めても、インサイドセールスが架電して有効商談につながるのは1〜2%という時代があった。現在は名刺獲得数を追うのをやめ、ブース内で『3か月以内に導入検討しているか』のBANT条件を確認できたAランクリード50件の獲得に絞っている。結果として受注率は前年比で3倍に跳ね上がった」(SaaSベンダー・マーケティング部長)
オンライン特化型「ITトレンドEXPO」の評判と使い分け
ビジネスパーソンの間で定着した「ITトレンドEXPO」などのオンライン展示会については、以下のような評価の棲み分けが明確になっています。
- ポジティブな評価:著名なビジネスリーダーや有識者の特別講演が無料で視聴でき、移動時間なしで業界の最新論点をインプットできる点が極めて好評。短時間の製品ピッチ動画が並んでいるため、比較検討の初期スクリーニングとして効率が良い。
- 課題とされる側面:実機の細かな操作感や自社固有の要件に合わせた質疑応答は難しく、具体的な商談に進むハードルはオフライン展示会よりも高め。
自社の検討フェーズが「幅広い情報収集」であればオンライン展、「具体的な比較・意思決定」であれば幕張メッセや東京ビッグサイトのリアル展示会という使い分けが定着しています。