現場のネットワークサポートにおいて、ユーザーの思い込みによって解決が遅れる最大の盲点が「ルーターの動作モードスイッチ」と「多段接続(二重ルーター)」の存在です。
「昨日まで問題なく使えていたから設定は関係ない」という証言が現場では頻繁に聞かれます。しかし、光回線の契約更新やプロバイダ側の設備改修に伴い、従来のPPPoE方式から「v6プラス」や「transix」といったIPoE(IPv4 over IPv6)方式へ自動切り替えが行われた直後、ルーターが古い認証セッションを保持し続けてランプが消灯するトラブルが多発しています。この場合、ルーター本体の背面スイッチを「ROUTER」から「AUTO」や「AP(アクセスポイント)」に切り替え、ONU内蔵ルーター(ひかり電話ルーターなど)との役割分担を正しく整理しなければ、INTERNETランプは点灯しません。
また、極めて初歩的でありながら心理的盲点となりやすいのが「プロバイダ利用料の決済エラーによる回線一時停止」です。クレジットカードの有効期限切れや口座残高不足によって引き落としが滞った場合、事前通告なしに接続ポートが閉塞され、ルーターのランプが突如消灯します。機器の異常を疑ってメーカーにクレームを入れる前に、会員マイページで請求ステータスが正常であるか確認する冷静さが求められます。