諸伏高明を語る上で欠かせないのが、同僚である大和敢助(やまと かんすけ)警部と上原由衣(うえはら ゆい)警部補との濃密な関係性です。特に大和敢助とは小学校時代からの幼馴染であり、学業でも推理でも競い合ってきた終生のライバル関係にあります。
荒々しく口の悪い敢助と、慇懃無礼で論理的な高明。二人は顔を合わせれば「カンちゃん」「ヘボ警部」と軽口を叩き合いますが、事件捜査における信頼関係は絶対的です。コナンや服部平次が舌を巻くほどの観察眼を持ち、お互いの思考を阿吽の呼吸で先読みして犯人を追い詰めます。
かつて敢助が雪山で雪崩に巻き込まれ行方不明になった際、高明は上層部の制止を無視して単独で捜索を強行。その結果として新野署(所轄)へ左遷されることになりました。どれほど理知的でクールに見えても、友や弟のためなら己のキャリアを平然と投げ打つ――それこそが諸伏高明という男の真骨頂です。