育児コミュニティやSNS上の生々しい証言を検証すると、この時期の母親たちが直面する最大の心理的苦痛は「終わりの見えない疲労」以上に、「自分の母乳が出ていないのではないか」という不安です。
「産院を退院した直後は母乳を飲んでスヤスヤ寝ていたのに、生後22日目から飲ませても飲ませても大声で泣き叫ぶ。搾乳しても数ミリリットルしか取れず、自分の母乳が出なくなったのかと暗闇の中で涙が止まらなかった」(都内在住・30代母親の手記より)
日本助産師会などの臨床知見によると、この時期に頻繁に吸い付こうとする現象は魔の3週目 母乳不足が直接の原因であるケースは少なく、専門的には「クラスターフィーディング(頻回小分け授乳)」と呼ばれる生理的現象です。赤ちゃんが短期間に何度も吸啜(きゅうてつ)することで、母体の脳下垂体からプロラクチン(乳腺刺激ホルモン)を分泌させ、今後の急成長に必要な母乳分泌量を底上げするための発注作業を行っているのです。
もう一つの難関が、抱っこで完全に寝落ちしたのを確認して布団に置いた瞬間に泣き出す魔の3週目 背中スイッチの存在です。これは、抱き上げられている時の「親の体温(約36.5度)と胸の圧迫による安心感」から、布団の「冷たさと開放空間」へと環境が激変したことで、原始反射であるモロー反射が誘発されるために起こります。決して親の寝かせつけが下手なわけではなく、赤ちゃんの生命維持本能(抱かれていないと危険と判断する反射)が鋭敏に作動している証拠です。