爪は一枚の硬い板ではない。背爪、中爪、腹爪と呼ばれる3つの層が重なり合い、絶妙なバランスで強度としなやかさを保っている。ヘルスケア・皮膚科学の知見によれば、この層構造をつなぎ止める脂質や水分が失われた状態が、医学的に「爪甲層状分裂症」と呼ばれる病態だ。
日本皮膚科学会の見解でも示されている通り、爪の主成分は硬いタンパク質であるケラチンだ。このケラチン同士を結びつける水分量が10%を下回ると、爪は柔軟性を失って脆くなり、わずかな物理的ストレスで表面がペリペリと剥離してしまう。手の爪と異なり、足の爪には体重の約1.2倍もの荷重が常にかかる。脆弱化した爪にとって、その圧力は想像以上に過酷な破壊力を持つ。