インターネット上で信じられているアイメイクの常識には、いくつかの危険な誤解が存在します。
典型的な誤解が「とにかくウォータープルーフを選べば絶対に落ちない」という言説です。前述の通り、汗や涙といった水分に対しては鉄壁の防御を誇るものの、Tゾーンやまぶたからにじみ出る皮脂、スキンケアに含まれる油分に対しては無力化されるケースが後を絶ちません。本当に選ぶべきは、耐水性と耐油性を併せ持つ皮脂プルーフ・スマッジプルーフの表記がある処方です。
もうひとつの盲点は、目の粘膜ギリギリに描く「インライン」の過剰な引き方です。粘膜部分は常に分泌液で濡れているため、どんなコスメも定着しにくいだけでなく、マイボーム腺を塞ぐことでドライアイや涙の過剰分泌を招き、結果としてアイライン全体の崩れを加速させる引き金となります。インラインは「粘膜」ではなく「まつ毛の生え際の間」に点々と置くように引くのが医学的にもメイクアップ理論的にも正しいアプローチです。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
自身のまぶたの形状やライフスタイルによって、選ぶべきアイテムとメイク法は明確に分かれます。
【皮脂プルーフ・速乾リキッドを最優先すべき人】
- 夕方になると目周りがテカリやすい脂性肌・混合肌の人
- まばたきの際にまぶたの折り込みが深く、皮膚同士の摩擦が起きやすい奥二重・一重の人
- 目尻をシャープに際立たせ、メイク直しなしで夜まで持たせたい人
【ジェルペンシル+パウダー定着を優先すべき人】
- 目元が乾燥しやすく、リキッドだと突っ張り感やシワっぽさを感じる人
- リキッド特有のくっきりとした線が苦手で、ナチュラルで柔らかい目元を作りたい人
- まつ毛の毛量が少なく、生え際の隙間を自然に埋めたい人