全米のフードコートやチャイニーズダイナーで定番となっている人気メニューは、どれも個性が際立っています。ここでは外せない代表作と、家庭の中華鍋で現地そのままのジャンクな味を再現できるプロ直伝のレシピを紹介します。
絶対におさえておくべき定番メニュー4選
- オレンジチキン(Orange Chicken):一口大の鶏唐揚げに、オレンジピールと果汁、チリフレークを加えた甘酢ソースをたっぷり絡めた、全米人気ナンバーワンの絶対王者。
- 北京ビーフ(Beijing Beef):薄切りにした牛肉をカリッと揚げ、パプリカや玉ねぎと共に甘辛くスパイシーなソースで炒めた、ガツンと濃厚な肉料理。
- ハニーウォールナットシュリンプ(Honey Walnut Shrimp):サクサクに揚げた大ぶりなエビに、練乳やマヨネーズを合わせた特製ハニーソースを和え、砂糖でキャラメリゼした香ばしいクルミをトッピングした贅沢な一品。
- チャオメン(Chow Mein):キャベツやセロリ、玉ねぎと細めの中華麺を強火で炒めた焼きそば。日本のソース焼きそばとは異なり、醤油ベースで香ばしく炒め上げられます。
【再現レシピ1】シャキシャキ野菜の旨味「チャップスイ」
チャップスイ(雑砕)は、アメリカ風中華料理の黎明期を支えた歴史的メニューです。かつて清朝末期の政治家・李鴻章が訪米した際に振る舞われたという伝説(俗説)が広まるほど、全米で社会現象を巻き起こしました。
【材料(2人分)】
豚こま切れ肉:150g、もやし:1袋、セロリ:1/2本(斜め薄切り)、玉ねぎ:1/2個(薄切り)、マッシュルーム:4個(スライス)、ニンニク(みじん切り):1片、ごま油:大さじ1
調味液:チキンスープ 150ml、醤油 大さじ1.5、オイスターソース 大さじ1、砂糖 小さじ1、酒 大さじ1、水溶き片栗粉 適量
【作り方】
1. 中華鍋にごま油とニンニクを熱し、香りが立ったら豚肉を色が変わるまで強火で炒めます。
2. 玉ねぎ、セロリ、マッシュルームを加え、強火のまま手早く炒め合わせます。
3. 最後に水気を切ったもやしを投入し、ひと炒めしたら調味液を一気に注ぎ入れます。
4. 沸騰したら火を弱め、水溶き片栗粉を回し入れてしっかりとしたとろみをつけます。野菜のシャキシャキ感を残すため、加熱時間は合計3〜4分で仕上げるのが最大のコツです。
【再現レシピ2】スパイシーな酸味と甘み「ゼネラルツォーズチキン」
清代の軍人・左宗棠(さそうとう)の名を冠した「ゼネラルツォーズチキン(左宗棠鶏)」。ニューヨークをはじめとするアメリカ東海岸で絶大な人気を誇り、オレンジチキンと双璧をなす存在です。
【材料(2人分)】
鶏もも肉:300g(一口大)、醤油・酒:各小さじ2、片栗粉・コーンスターチ:各適量(同量でブレンド)、揚げ油:適量、乾燥赤唐辛子:3〜4本、刻みネギ・炒りごま:適量
合わせ調味料:醤油 大さじ2、黒酢(または米酢) 大さじ2、砂糖 大さじ2.5、鶏ガラスープ 大さじ2、おろしニンニク 小さじ1、おろし生姜 小さじ1
【作り方】
1. 鶏肉に醤油と酒で下味をつけ、片栗粉とコーンスターチを合わせた粉をたっぷりとまぶします。
2. 180度の油で、衣がカリッときつね色になるまで二度揚げします。
3. フライパンに少量の油と唐辛子を熱し、合わせ調味料を加えて中火で煮詰めます。
4. タレにとろみがついて大きな泡が立ってきたら、揚げたての鶏肉を一気に投入し、鍋肌を揺すりながら手早くソースを全体に絡めます。仕上げにネギとごまを振れば完成です。