結論から言えば、「ハイハイの仕方が変わっているからといって、それだけで発達障害と直結するわけではない」というのが小児科医や理学療法士の共通した見解です。赤ちゃんの運動発達には教科書通りの段階があるものの、筋力のつき方、骨盤の柔軟性、体重のバランス、床の材質などによって移動フォームには極めて大きな個人差が生じます。
発達障害(自閉スペクトラム症やADHDなど)は、主に「対人関係・コミュニケーションの困難さ」や「限定的な興味・こだわり」といった中枢神経系の特性によって定義されます。運動面においては、協調運動の苦手さや感覚過敏・感覚鈍麻が影響を与えるケースはあるものの、ハイハイのフォーム単体をもって障害の有無を判別することはできません。まずは「移動したい」という意欲が育っているかを前向きに捉える視点が求められます。