事態が急速に拡大し、ワイドショーや主要日刊紙までが取り上げる事態となった2018年6月11日、作詞・作曲を手掛けたフロントマンの野田洋次郎氏は、自身の公式Twitter(現X)およびInstagramアカウントを通じて、長文の釈明文を日本語と英語の双方で公開しました。
手記の中で野田氏は、「結果として傷つけてしまった方々、嫌な思いをさせてしまった方々がいたことに対して、本当に申し訳なく思っています」と率直に陳謝の言葉を綴りました。しかし同時に、楽曲に込めた本来の創作意図について、以下のように強い言葉で説明しています。
「この曲は、自分たちの生まれたこの国を愛し、誇りに思う気持ちをストレートに歌いたかった」「世界中を飛び回り戦うアスリートや、日々を必死に生きる人々の背中を押す応援歌として書いた」「軍歌にしようとか、戦争を賛美しようとか、誰かを攻撃しようという意図は1ミリもなかった」
野田氏は帰国子女としてのバックグラウンドを持ち、海外から日本を見た経験から「日本人の謙虚さや歴史への敬意」を表現しようとしたと振り返っています。過剰な政治的解釈に対する戸惑いを滲ませつつも、自らの言葉のチョイスが他者に与えた歴史的トラウマへの配慮が不足していた点を真摯に受け止めました。
注目すべきは、野田氏が謝罪を表明しつつも「曲の販売停止や歌詞の差し替えは行わない」という毅然とした態度を貫いた点です。表現者としての作家性と、傷ついた受容者への倫理的責任という板挟みの中で発表されたこの声明は、アーティストがポリティカルな炎上に直面した際の歴史的テキストとして今なお言及されています。