『ポニョ』耕一役に長嶋一茂?宮崎駿が明かした抜擢の真実と裏側

『ポニョ』耕一役に長嶋一茂?宮崎駿が明かした抜擢の真実と裏側

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なぜ宮崎駿監督は、声優としての専門的なキャリアがない長嶋一茂にそうすけの父・耕一という重要な役柄を託したのか。その真相は、監督が求めた「プロの声優には出せない独特の生活感と、一本芯の通った大人の素朴さ」にあった。綺麗に整いすぎた発声ではなく、少し不器用だが力強く、家族を愛する等身大の父親像。これこそが、監督の思い描く耕一のイメージと完全に合致したのだ。

アフレコ現場での裏話も実に興味深い。緊張感あふれるスタジオジブリの収録現場で、長嶋一茂は宮崎駿監督からの「役を作らず、自分自身の素のままで喋ってほしい」という指示に戸惑いながらも応えた。マイクに向かって発せられた声は、海の上からモールス信号で家族とやり取りする船長の力強さと、父親としての優しさを自然に醸し出していた。後年、声優評価の真実として明かされたのは、作られた演技を超えた「人間味の説得力」がそこにあったという事実だ。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。