「パッと見のデザインはロフトや百貨店のものと変わらないからバレないはず」と考えるのは早計です。ウェディングプランナーや式場フロント、受付を担当した経験者へのヒアリング取材では、「受付で金封が何十通と並んだ瞬間、100均製は一目瞭然で浮き彫りになる」という証言が圧倒的多数を占めました。具体的にどこで見分けられているのか、現場で露呈する3つの決定打を整理します。
第1の決定打は「紙のコシと白度(透け感)」です。百貨店や文房具専門店で販売される300〜500円以上の祝儀袋には、伝統的な美濃和紙や檀紙(だんし)、厚手の高級奉書紙が贅沢に使用されています。一方、100均製品はコスト制約上、パルプを機械で薄く抄いた簡易紙や再生紙を使用しているケースが多く、手に取った際の張りが弱くペラペラとした手触りになります。また、蛍光塗料による不自然な白さや、光にかざすと中袋の印刷がわずかに透けて見える点も安っぽさを際立たせます。
第2の決定打は「水引の素材と結びの加工処理」にあります。伝統的な手巻き水引は、芯となる和紙の撚り(より)に絹糸や光沢紙を職人が手作業で巻きつけ、豊かな立体感と自然なしなりを持ちます。これに対し、100均の大量生産品は芯材に化学繊維や細い針金が使われ、水引の交差部分がホットメルト(グルーガン等の樹脂接着剤)で平面的に固められている製品が目立ちます。遠目には綺麗に見えても、手元に引き寄せた際の陰影のなさや接着糊のはみ出しで即座に見破られます。
第3の決定打は、付属する「短冊と中袋の紙質」です。100均製品に同封されている短冊は吸水性が不安定で、筆ペンで文字を書いた際にインクが不自然に滲んだり、逆に弾かれてかすれたりする現象が頻発します。また中袋の糊付けが雑であったり、封筒の紙が薄すぎて中に入れた新札の肖像画がうっすら透けてしまうことも、現場でチープさを露呈させる要因となっています。