痛みの原因が多岐にわたるため、「まず何科のドアを叩くべきか」で迷うケースは非常に多いです。以下のセルフチェックをもとに、受診先を適切に選定してください。
▼ 歯科・口腔外科を受診すべきケース
- 特定の1本の歯を指で叩いたり、舌で押したり、物を噛んだりすると明確に痛む。
- 冷たい水や熱いスープを口に含んだときに特定の歯がキーンとしみる。
- 過去に神経を抜いた治療歴がある歯の周辺が痛む。
- 走っている最中に顎を強く噛みしめる癖がある。
▼ 耳鼻咽喉科を受診すべきケース
- 痛む部位が上の奥歯であり、1本だけでなく複数本が全体的に重だるく響く。
- 走るときだけでなく、頭を前屈させたり階段を駆け下りたりした際にも頬や歯に響く。
- 最近風邪をひいた、あるいは黄色や緑色の粘り気のある鼻水、鼻づまり、頬骨の圧迫感がある。
- 歯科医院でレントゲンを撮っても「歯に異常は見当たらない」と診断された。
※緊急を要する例外:循環器内科への相談が必要なケース
極めて稀ではありますが、心臓の冠動脈が狭窄する狭心症や心筋梗塞の前兆として、左側の奥歯や下顎に放散痛(関連痛)が出現することが知られています。「坂道を走るなど強い負荷をかけた時だけ、胸の締め付け感・息苦しさと同時に左奥歯が激しく痛み、走るのをやめて数分休むと痛みが嘘のように引く」という場合は、直ちに循環器内科の専門医を受診してください。