スプリング交換や車高調の導入によって車高を落とした際、ヘッドライトの照射範囲が足元だけに狭まってしまう主な要因は、リヤのアクスル周辺に設置されたハイトコントロールセンサーの構造にあります。このセンサーは車体後部の沈み込み量を常に測定しており、後部座席への乗車やラゲッジスペースへの荷物積載時に車体がリヤ下がりになった場合、対向車への眩惑を防ぐ目的でヘッドライトを自動的に下向き(ローアングル)へと制御します。
前後均等にローダウンした場合であっても、センサーのアームリンク角度が変化するため、ECU(電子制御ユニット)は「リヤに重い荷物を積んで車体が大きく傾いている」と判断してしまいます。その結果、コンピューターが光軸を限界まで下げてしまい、ドライバーから見ると「手前しか照らさない危険な状態」に陥ります。このズレを根本から解決するためには、ローダウン後の車高を「空車時の基準位置」として車両コンピューターに再学習させるオートレベライザーのリセット作業が欠かせません。