家の中に仏壇を安置する際、古くから「これだけは避けるべき」と口伝されてきた配置がいくつか存在します。その筆頭が、神棚と仏壇向かい合わせNG理由として知られる「対面祀り(たいめんまつり)」です。同じ部屋の中で神棚と仏壇が真正面から視線を交わすように配置されると、どちらか一方を拝む際、必然的にもう一方に対してお尻を向ける形になります。神仏双方に対して礼を欠く状態が生まれるため、宗教的な礼節の観点から厳格に忌避されてきました。
また、もうひとつの禁忌が「上下関係の重複」です。1階に仏壇を置き、その真上にあたる2階のスペースが神棚であったり、仏壇の真上が家族の寝室や廊下になっているケースです。この問題は仏壇階段下ダメな理由とも直結しています。頭上を人がドタバタと歩き回る階段の下や踏み床の直下に仏壇を据える行為は、ご本尊や先祖の頭を踏みつける「踏みつけ」の不敬にあたると見なされるためです。どうしても間取りの都合で2階に人が通る場所に置かざるを得ない場合は、天井に墨で「雲」または「空」と記した半紙を貼り、「ここから上は天である」とみなす伝統的な知恵で手当てを行います。
さらに見落とされがちなのが、環境物理面からの仏壇置いてはいけない場所の選定です。風水思想や実用面において、仏壇直射日光エアコン風水の観点は極めて重要です。漆塗りや金箔、銘木加工が施された仏壇は、湿度の急激な変化や直射日光の紫外線に極端に弱く、短期間で木材の反りやひび割れ、塗りの変色を引き起こします。エアコンの送風が直撃する位置や、窓際で西日が差し込むポジションは、宗教的な理由以前に家具・工芸品としての寿命を縮める致命的なNG配置です。