表参道や代官山に店舗を構えるトップブーランジェたちが、こぞってオリジナルのラインナップに加えている。2026年の春、都内の一角にオープンした専門店では、オープン初日から連日完売が続いているという。現場のシェフに話を聞くと、「シンプルな材料だからこそ、誤魔化しが一切きかない。小麦の選定から湿度の管理まで、毎日の対話が欠かせない」と語る。
日本の気候や水質に合わせた細かな微調整も進んでいる。イタリア本国の伝統的なレシピを尊重しつつも、国産の無農薬小麦や日本の離島で採れる希少な海塩をブレンドするなど、日本独自の深化が見られる点も興味深い。和の食材との相性も抜群で、既存のパンの概念を塗り替えつつある。