美容医療や歯科審美の世界で美男美女の指標として広く用いられるのが、「エステティックライン(Eライン)」です。鼻の先端と下顎の最突出点を結んだ直線に対し、上下の唇がそのラインの内側か、わずかに触れる位置に収まるバランスが理想とされています。
歯並びが乱れている場合、前歯の前突(いわゆる出っ歯)によって唇が前方に押し出され、Eラインが崩れてしまうケースが多々見られます。歯列が正しくアーチを描いて奥に収まることで、オトガイ(顎先)のラインが明瞭になり、引き締まった横顔の陰影が生まれます。
さらに、笑った際の「スマイルライン(上の前歯の先端を結ぶラインが下唇のカーブに沿っている状態)」や、口角を上げた際に頬と歯の間にできる適度な隙間(バッカルコリドー)の調和は、見る人に上品で明るい感情を抱かせます。第一線で活躍するアナウンサーや俳優・モデルの多くが口元のケアを徹底しているのも、ミリ単位の歯列の傾きが笑顔全体の完成度を決定づけるからです。