高い評価を受ける一方で、一部のネットコミュニティやSNS上で「口に合わない」「まずい」といった声が散見されるのはなぜでしょうか。消費者の購買行動や味覚トレンドを分析すると、主に2つの認識のズレが浮かび上がってきます。
第1の要因は、日本のビール市場で長年主流であった「淡色ラガー(ピルスナー)」に対する固定観念です。喉越しと強い苦味、鋭いキレをビールの絶対条件とする層にとって、シルクエール〈白〉の穏やかな苦味とふくよかなコク、フルーティーな甘やかな香りは「パンチが足りない」「ビールらしくない」と感じられてしまう傾向があります。
第2の要因は、海外産ホワイトビール(ベルジャンホワイト)との製法の違いです。代表格である「ヒューガルデン」のように、コリアンダーシードやオレンジピールといったハーブ・スパイス類を添加したエスニックな風味を期待した層が、麦芽とホップのみで勝負するウィートエールスタイルの本品を飲んだ際、「スパイスの刺激が物足りない」と評するケースです。
つまり、「まずい」という評価の正体は品質の欠陥ではなく、飲む側が期待していた味のベクトルとのミスマッチに起因するものが大半を占めています。