似たような場面で使われる言葉に「八百長(やおちょう)」や「やらせ」がありますが、両者には明確なニュアンスの違いが存在します。
八百長は、明治時代の八百屋の店主「長兵衛」が相撲の年寄とわざと負け越す勝負を繰り返していた故事に由来し、主にプレイヤー同士が裏で結託して勝敗を操作する不正行為を指します。一方、出来レースは、競技者間だけでなく「主催者や審査員側が主導して合格者や勝者を内定させている」という構造上の違いがあります。また、「やらせ」はテレビ番組などの演出面で事実と異なる作為を行う行為全般を指すため、競争や選考に特化した出来レースとは適用範囲が異なります。
ビジネス文書などで言い換える場合は、「予定調和」「形骸化した選考」「形式的な公募」「内定済みの手続き」などの表現が適しています。また、英語表現では「a fixed race」や「a setup」、あらかじめ結果が決まっている勝負を意味する「a foregone conclusion」や「put-up job」などが該当します。