『ポケモン言えるかな?』において最大の衝撃を与えたのは、ゲーム『ポケットモンスター 赤・緑』のポケモン図鑑順(No.001 フシギダネ〜No.151 ミュウ)をあえて完全に解体し、語感のグルーヴとリズムの心地よさを最優先に並べ替えた構成美です。
子供たちが直感的に口ずさめるよう、すべてのポケモン名はひらがな表記でもスムーズに発音できる譜割(ふわり)が施されています。本楽曲における登場順を、パート別の流れに沿って整理します。
第1コーラス:軽快なファンクビートと代表的ポケモンのラッシュ
曲の幕開けを飾るのは、図鑑番号のトップであるフシギダネではなく、飛行タイプのピジョンとピジョットです。弾むようなシンコペーションに乗せて、初期のプレイヤーにとって馴染み深い顔ぶれが次々とコールされます。
「ピジョン ピジョット オニスズメ オニドリル / パラス パラセクト ケーシィ ユンゲラー / フーディン マダツボミ ウツドン ウツボット / コダック ゴルダック ニャース ペルシアン」
合間のフック(「ラララ 言えるかな? ポ・ケ・モ・ン!」)を挟み、ピカチュウや御三家(フシギダネ系統、ヒトカゲ系統、ゼニガメ系統の枠組み)がパズルのように組み合わされたフレーズへと展開します。
「パウワウ ジュゴン シェルダー パルシェン / カビゴン シードラ トサキント アズマオウ / フシギダネ フシギソウ カメックス カメール / コラッタ ラッタ ピカチュウ ライチュウ」
第2コーラス:中盤のうねりと多彩なタイプの連続
サビの爽快なリフレインを経て進行する2番では、岩・地面・毒タイプなど、重量感や毒気のあるネーミングがリズミカルに配置されます。
「サンド サンドパン アーボ アーボック / ドガース マタドガス マンキー オコリザル / ドードー ドードリオ ベトベター ベトベトン / イワーク カラカラ ガラガラ カイロス」
中間ブレイクへ向けて、水・電気・エスパーが矢継ぎ早に連呼されます。響きの母音を巧みに揃えた詞構成が、聴き手の脳裏に極めて強い中毒性を刻み込みます。