SNSや大手掲示板では、春先になると「大学の入学式に親と一緒に行くのは恥ずかしいのか」「一人で行くと浮いてしまわないか」という切実な書き込みが相次ぎます。しかし、パシフィコ横浜の現地取材を通して見えてくる光景は、そうしたネット上の杞憂とは大きく異なります。
実際には、新入生の約6割から7割が保護者とともに会場へ来場しています。会場エントランスに設置される「神奈川大学 入学式」の看板前では、親子で笑顔を交わしながら記念撮影を行う列が何重にも形成されるのが日常的な風景です。一方で、会場内部に入ると学生席と保護者席は厳格にエリア分けされるため、式典の最中に親の視線を意識させられる場面は一切ありません。
また、「完全な一人参加」を選択する学生も全体の3割強存在します。地方からの上京生や、親の仕事の都合で単身出席する学生は極めて多く、式典中は全員が前方のステージを注視しているため、誰が一人で誰が連れ立っているかを気にする者は皆無です。現地で交わされる新入生の会話からも、「周りもみんな一人で静かに座っていたので、何の気後れもなかった」という証言が圧倒的多数を占めています。