映画公開と同日の2016年8月24日に発売されたサウンドトラック盤と、同年11月23日発売のRADWIMPSオリジナルアルバム『人間開花』では、収録されている楽曲の構成やアレンジに大きな違いが存在します。
最も顕著な違いが見られるのは『スパークル』です。サントラ盤(movie ver.)は映画のカット割りやセリフの間に完璧に合わせてミックスされており、演奏時間が8分54秒と非常に長尺に設計されています。対して『人間開花』収録のオリジナル版(6分48秒)は、楽曲単体としてのダイナミクスと構成美を最優先に再構築され、間奏の展開やギターの音像がよりソリッドに仕上げられました。
『なんでもないや』についても、サントラには映画本編のクライマックス直後から流れる「movie edit.」とエンドロール用の「movie ver.」が収められていますが、『人間開花』版では野田洋次郎のボーカルが一から再録音され、より力強くエモーショナルな歌唱表現へと進化を遂げています。映画の追体験にはサントラ盤、1つの純粋な音楽作品としての完成度を味わうには『人間開花』と、聴き比べることでアレンジの妙をより深く体感できます。