教育関係者の間で近年議論の的となっているのが、立命館宇治高校のIBコースにおける学習負荷の激しさです。ネット上では「英語が得意なら優雅に世界へ羽ばたける」といった華やかなイメージが先行しがちですが、実態は壮絶な自己管理と学習量が要求されるタフな環境です。
国際バカロレアのディプロマ・プログラム(DP)では、ほぼすべての授業が高度な英語で進行します。知の理論(TOK)や4,000語に及ぶ課題論文(Extended Essay)、課外活動を体系化するCASなど、膨大なリサーチとエッセイの提出が恒常的に課されます。試験前や提出締め切り前には睡眠時間を削ってレポートと向き合う生徒も珍しくなく、基礎的な英語力だけで入学した生徒が課題の重圧に適応できず、メンタル面のケアを必要とするケースも報告されています。
また、学内における「一般入試組」と「帰国子女・インター出身組」の人間関係について、ネット上では「コミュニティが分断されているのではないか」という疑問が投げかけられることがあります。実際の現場では、語学力や海外経験の違いから初期段階でグループが分かれる傾向はあるものの、学園祭や体育祭、合唱コンクールといった学校行事や部活動を通じて自然と融合していきます。重要なのは、互いのバックグラウンドの差異を劣等感や排他性にすり替えない生徒自身の精神的成熟度です。