多くの受験生が直面するのが「電験2種と1種の間に横たわる巨大なクレバス」です。2種も十分に難関資格ですが、1種になると問われる概念の深度が一気に跳ね上がります。
電験1種の二次試験では、「電力・管理」と「機械・制御」の2科目において、膨大な白紙の計算過程欄へ論理の飛躍なく解答を構築する記述力が求められます。2種であれば典型的な解法パターンの適用で得点できた問題も、1種では物理現象の本質を見抜いた上で、自ら微分方程式を立てて解を導くような応用力が容赦なく試されます。
さらに論説問題の難度も別格です。最新の電力系統技術や再生可能エネルギーの連系課題、電力品質に関する専門的なトピックについて、技術基準や学会指針のレベルに沿った専門用語を用いて論理的に論述しなければ、合格基準を満たす得点は望めません。