アツアツに蒸し上がったワタリガニは、正しい手順で捌くことで、無駄なく隅々まで味わい尽くすことができます。キッチンバサミを1本用意しておくとスムーズです。
ワタリガニの美しい捌き方(4ステップ)
- フンドシを外す:お腹側の三角(または丸型)のフンドシ部分を指で起こし、付け根からパキッと後ろへ折り取ります。
- 甲羅を剥がす:フンドシを外した部分にできた隙間に親指をかけ、甲羅と胴体を引き離すようにゆっくりと開きます。甲羅の内側に残ったカニミソをこぼさないよう注意してください。
- ガニ(エラ)を取り除く:胴体の左右に並んでいる灰白色のビラビラした部分(ガニ・呼吸器官)を手やハサミで完全に取り除きます。ここは雑菌や泥を吸着しており、苦味があるため絶対に食べられません。口元にある硬い口器も取り外します。
- 胴体を半分に割る:中央の筋に沿って胴体を左右に割り、さらに足の付け根ごとにハサミで縦に切り込みを入れると、繊維が崩れず美しい身肉が簡単に取り出せます。
旨味を引き立てる自家製「カニ酢」の黄金比
ワタリガニの身肉は非常に甘みが強いため、シンプルなカニ酢がよく合います。
【合わせ酢の黄金比】
米酢:大さじ2 / 薄口醤油:小さじ1 / みりん:小さじ1 / 砂糖:小さじ1/2 / 昆布出汁(または水):大さじ1
ひと煮立ちさせて冷まし、お好みで生姜の千切りを加えると、上品な料亭の味わいになります。
残った殻は極上の出汁に再利用
身を食べ終えた後の甲羅や足の殻には、強いキチン質の香ばしさとアミノ酸が残っています。殻をオーブントースターや魚焼きグリルで軽く焦げ目がつくまで空焼きし、水と昆布、酒を入れて20分ほど弱火で煮出すだけで、濃厚なカニ出汁の味噌汁やトマトクリームパスタのベーススープが完成します。