映画ドラえもんの歴史は、そのまま多彩な世界観を持つオリジナルキャラクターたちの変遷でもあります。年代ごとに時代背景やアニメーション技術の進化を反映しながら、数々の名ヒロインが誕生してきました。
初期の大長編時代には、宇宙や異次元の過酷な運命に立ち向かうヒロインが多く描かれました。『海底鬼岩城』のエル(少年ですが中性的な魅力で人気)や『魔界大冒険』の美夜子、『鉄人兵団』のリルルなど、藤子・F・不二雄先生が描くヒロインは単なる守られる存在ではなく、自らの意志で戦い決断する強さを持っていたのが特徴です。
声優交代後の第2期シリーズに入ると、キャラクターデザインの繊細さと感情表現が格段に豊かになりました。『新・魔界大冒険』や『新・鉄人兵団』のように旧作の名作を現代の解釈で再構築した作品では、ヒロインの幼少期のエピソードや内面描写が深く掘り下げられ、より感情移入しやすいドラマへと進化を遂げています。