タコライスの「タコ」とは海の蛸?名前の由来と沖縄発祥の歴史を解明

タコライスの「タコ」とは海の蛸?名前の由来と沖縄発祥の歴史を解明

タコライスの「タコ」とは海の蛸?名前の由来と沖縄発祥の歴史を解明の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。

タコライスの歴史を語る上で欠かせないのが、沖縄本島中部に位置する沖縄県金武町(きんちょう)です。金武町には米海兵隊の広大な基地「キャンプ・ハンセン」が隣接しており、古くからアメリカ文化と沖縄の文化が交差する街として栄えてきました。

タコライスが誕生したのは1984年(昭和59年)のこと。考案者は、金武町で飲食店「パーラー千里(せんり)」を営んでいた儀保松三(ぎぼ まつぞう)氏です。

当時、為替相場の変動により円高ドル安が急激に進み、基地周辺の飲食店を利用していた米海兵隊員たちの財布事情は厳しさを増していました。彼らの多くは体が大きく、常に旺盛な食欲を抱えていましたが、少ない小遣いでは十分な食事をとることが困難になっていたのです。

その様子を目の当たりにした儀保氏は、「米兵たちに安くてお腹いっぱい食べられるボリューム満点の料理を提供できないか」と試行錯誤を重ねました。そこで着目したのが、当時基地周辺のバーやダイナーで親しまれていたメキシコ風タコスでした。

当時、高価だったトルティーヤの代わりに、安価で腹持ちの良い山盛りの白米を使用。その上にタコスの具材を惜しげもなく盛り付けた新メニューを開発したところ、米兵たちの間で「信じられないほど安くて美味く、腹がふくれる」と爆発的な大ヒットを記録しました。

その後、儀保氏はタコライスの専門店として「キングタコス」(地元では「キンタコ」の愛称で親しまれる)を創業。金武町の本店をはじめ沖縄県内各地へ店舗を展開し、タコライスを沖縄全土のソウルフードへと押し上げる原動力となりました。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。