コンクリートに囲まれた都市部において、愛犬をノーリードで思い切り走らせたいという願いは切実だ。かつては郊外の広大な敷地に偏っていた専用施設だが、行政主導の都市公園・造園緑地事業の進展によって、都市中枢のパブリックスペースへと急速に溶け込み始めている。
その象徴的な成功例として知られるのが代々木公園ドッグランだ。ボランティア主導の運営モデルを確立し、都市型コミュニティの先駆けとなった。一方、武蔵野の広大な自然を活かした国営昭和記念公園ドッグランプロジェクトでは、エリアごとの広大なゾーニングやアジリティ設備の拡充が進められ、都市近郊における緑地活用のモデルケースとして定着している。
環境省 自然環境局が推進する「自然共生サイト」や生物多様性の保全方針と足並みを揃えつつ、人と動物が快適に共存できるグリーンインフラの整備は、いまや都市計画における欠かせない評価軸となった。