日本国内で生まれたこの現象は、現在では海を越えてグローバルなポップカルチャーの専門用語として定着しています。オダギリ効果の英語表現はそのまま「Odagiri effect」と表記され、英語圏の主要なメディアデータベースやオタクカルチャーの百科事典サイトである「TV Tropes」にも独立した記事として詳細に収録されています。
オダギリ効果に対する海外の反応を分析すると、日本特有の現象として面白がられるにとどまらず、アニメやドラマにおける「オーディエンス・デモグラフィクス(視聴者層)の拡張戦略」を説明するための普遍的な学術・業界用語として広く扱われていることが分かります。海外の映画・アニメフォーラムであるRedditやMyAnimeListなどでは、「本来少年向けジャンルであるスポーツアニメに、なぜこれほど多くの成人女性ファンが熱狂し巨額の消費を生み出しているのか?」といったスレッドが立つたび、当たり前のように「It's a classic example of the Odagiri effect(これは典型的なオダギリ効果の実例だ)」という書き込みがなされるほどです。
興味深いのは、日本国内では「平成仮面ライダーとママたちのブーム」というテレビ史の文脈で語られることが多いのに対し、海外では「作品が意図しない層を引きつけることで、二次創作やグッズ消費の爆発的拡大を促すマーケティング現象」という、より構造化されたフレームワークとして逆輸入的に再評価されている点です。言語の壁を越えて「Odagiri」という固有名詞がひとつの経済概念として通用している事実は、この現象が持つ普遍的な説得力を雄弁に物語っています。