劇場映画の枠を飛び越え、ストリーミングサービスへの進出を果たした時期、二人のコラボレーションは更なる過激さを増していく。Amazon Prime Videoで配信されたドラマシリーズ『東京ヴァンパイアホテル』では、鮮血とアクションが交錯するアヴァンギャルドな世界観の中で、冨手麻妙は監督のビジョンを体現するキーパーソンとして躍動した。
さらに2019年、Netflixで全世界配信された『愛なき森で叫べ』。実際の連続殺人・監禁事件をモチーフにした本作で、冨手は極限状態に追い詰められていく女性・エイコを演じ、見る者の神経を逆撫でするような狂気の演技を披露した。地上波では決して描けない暴力とエロティシズム、人間心理の暗部を抉り出す園子温の演出手法と、それに応える彼女の瞬発力は、グローバル配信の波に乗って世界中の映画ファンを震撼させた。