災害食の専門家として知られる管理栄養士の今泉マユ子氏は、非常時における洋風メニューの重要性をこう指摘する。「被災時のストレス下では、食べ慣れた味だけでなく、食欲を刺激する香りや彩りが心のケアに直結します。和風の白米やおかゆが続くと飽きが来やすい現場で、トマトやスパイスの効いた洋食は大きな活力になるのです」。
農林水産省が推進する「災害時に備えた食品ストックガイド」でも、家族構成や嗜好に応じたバリエーション豊かな備えが推奨されている。また、NHK防災などのメディアでも、アルファ米にツナ缶やコーンスープの素をちょい足しするフェーズフリーなアレンジレシピが度々紹介され、普段のランチや夜食として消費しながら買い足すスタイルが浸透しつつある。