「スクリーンショットは単に画面を画像として保存するためのもの」という認識は、過去の常識になりつつあります。標準アプリであるSnipping Toolの使い方は劇的な進化を遂げており、従来のキャプチャツールの枠を大きく超えています。
ネット上では「高機能なキャプチャを撮るなら有料ソフトの導入が必須」といった古い情報が散見されますが、現在の標準機能だけで高度な作業が完結します。
特に注目すべきは「テキストアクション(OCR機能)」です。Snipping Toolで画面を切り取った後、上部のテキストアイコンをクリックするだけで、画像内に含まれる文字列を高精度に認識・コピーできます。Webサイト上でコピーガードがかかっているテキストや、エラーメッセージの英数字、画像化された表データなども、キーボードで打ち直すことなく一瞬で文字データ化が可能です。
さらに、Snipping Toolには「画面録画機能」や、メールアドレス・電話番号などの個人情報をワンクリックで黒塗りできる「クイック墨消し機能」も標準装備されています。社外秘データや顧客情報を扱うビジネスシーンにおいて、外部のフリーソフトをインストールすることなくセキュリティを担保しながら加工できる点は、非常に大きなメリットです。
一方で、著作権保護技術(DRM)が施された有料動画配信サービス(Netflix、Amazonプライムビデオなど)の再生画面や、一部のセキュリティ保護されたバンキングアプリの画面は、著作権保護およびセキュリティ上の仕様によりキャプチャすると真っ黒(ブラックアウト)になります。これはPCの不具合ではなく正常な保護機能によるものです。