カルチャーとしての定着を決定づけたのは、エンタメ界からの強い後押しだ。なかでも、テレビ東京が制作し大ヒットを記録したドラマ『ゲキカラドウ』の存在感は際立っている。辛い料理に向き合い、汗を流しながら完食することで難局を乗り越えていく主人公の姿は、多くの視聴者の共感を呼んだ。
この作品は従来のグルメドラマの枠組みを刷新し、「激辛=己の限界を超えて精神を整えるサウナのような存在」という新たな価値観を提示した。画面越しに伝わる圧倒的な湯気と真っ赤なスープの描写は、放映のたびにSNS上で大きな反響を呼び、翌日の飲食店への来店客数を爆発的に押し上げる原動力となったのだ。