ペットロスからの回復を図る上で、自力でできるセルフケアと専門的な心理療法の双方が効果を発揮する。悲しみが頂点に達している時期に効果的なセルフケアとしては、愛するペットの写真集を作ったり、感謝の手紙を書いたりする「記念化(メモリアル)」の作業が挙げられる。形に残る行動を通じて、頭の中の混乱を穏やかに整理することができるからだ。
さらに、思考の歪みに働きかける「認知行動療法(CBT)」の考え方を導入するケースも増えている。「自分が殺したようなものだ」「二度と立ち直れない」といった極端な自動思考に気づき、「自分は精一杯愛し、守ろうとした」という客観的事実へ思考を修正していくアプローチだ。認知行動療法を活用したセルフワークやカウンセリングは、自責の念のループから抜け出すための極めて有効なツールとして評価されている。