生き方の多様化という観点で見逃せないのが、東京のスタジオから距離を置き、独自のポジションを確立したアナウンサーたちの動向だ。
多くの人気アナを擁するセント・フォースをはじめとする専門事務所に身を置きつつ、中野美奈子のように地方移住や海外生活を経て、肩肘を張らないナチュラルなスタイルで情報発信を続ける姿は、同世代の女性層から熱烈な支持を集めている。地方局でのレギュラーや執筆活動など、生活の質を重視した持続可能な働き方は新しいモデルケースとなった。
また、久慈暁子のようにパートナーの海外挑戦に伴って拠点を海外へ移し、ファッション誌のモデルやグローバルなライフスタイル発信に軸足を移すケースも新しい。テレビ画面の中の「アナウンサー」という固定観念を脱ぎ捨て、自身のライフイベントそのものをコンテンツへと昇華させる柔軟なセルフプロデュースが光る。